市立大町山岳博物館において講演会が開催されました
大町市の市立大町山岳博物館において、2019年7月28日に、本研究室 梅干野成央 准教授による「建築からみた北アルプスの山小屋」が開催されました。
講演会は、山小屋の歴史にはじまり、石造の山小屋など山小屋の構法、徳本峠小屋などの文化財としての山小屋、近代登山の普及とともに数多くの山小屋を建設した吉阪隆正の涸沢ヒュッテ、国立公園法ができた時代に建てられた山小屋の意匠論など山岳建築について幅広く紹介されました。
今回、山岳の厳しい自然環境のなかで建設された山小屋は、平地とは異なる建築文化を育んできたことを改めて実感しました。山岳に建つ建築は、自然と建築との関係性、人の文化と建築との関係性を考察するうえで重要な題材だと感じました。山小屋がこれからも人と自然とを結び、永く愛されていくことを願っています。
市立大町山岳博物館では、9月29日まで企画展「北アルプスの山小屋」が開催されているので興味のある方は、ぜひご覧ください。
写真:大野 文:大野