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上高地徳本峠ほか現地見学会に参加しました

2019年8月31日~9月1日に、本研究室 梅干野先生を講師として、市立大町山岳博物館による 「上高地徳本峠小屋ほか現地見学会」が開催されました。

下記より感想文です

 額縁のような木々の隙間から穂高岳の山脈を望んだ時、北アルプスの玄関に立った感覚を覚えた。徳本峠で始めて北アルプスを一望できる。この感覚は、北アルプスの登山道が開設されてから現在へと続くものであり、この風景が当時の上高地の認識だったのだろう。徳本峠小屋は、建物本体を支える斜めの材が大地から伸び、自然と調和している。穂高の風景も相まって心を揺さぶられた。島々から上高地へのクラシックルートは、日本における歴史ある登山道のひとつであり、川の流れに沿うように空気が流れ、終始気持ち良かった。石積みの遺構や岩魚留小屋、徳本峠小屋、嘉門次小屋などの歴史的な遺産があり、江戸時代からの空気が息づいている。岩魚留小屋は、当時の山小屋の様子を現在に伝える遺産であり、歳月を経てなんとなく黒ずんだ木目は、風景と調和し、不思議と神経を落ち着かせる。

この登山道は、歴史的な遺産とともに、島々から上高地に至り、北アルプスに魅せられた人々の感覚も現在に伝える遺産だと感じた。歴史を肌で感じることのできた登山だった。                       

                           文:大野 写真:大野・遠藤


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